甲府名山
22.滝戸山(たきどやま)1,221m

   
紅葉も深まる2020年11月、14年ぶりに滝戸山に向かいました。山梨百名山にも選定されている山です。
「甲斐国志」の中には「〔瀧戸山〕中畑ノ東ニ在リ上下向山ト三村入會山ナリ」と記されています。
新鳥坂トンネルを抜け、旧芦川村の鶯宿(おうしゅく)地区へ。紅葉がだいぶ深まっています。ここから林道大窪鶯宿線に入っていきます。


   
大窪鶯宿林道を上っていくと、鶯宿峠の少し西の林道最高地点に登山口があり、周辺にベンチと若干の駐車スペースがあります。
かつてはこここのベンチが絶好の展望スポットだったのですが、今は樹木が伸びてほとんど見えません。


  
ちなみに2006年当時はこんな感じで、盆地や南アルプス、八ヶ岳などが望めました。


   
車を停めて登山口に入っていきます。少し時期が遅かったのか、登山道の紅葉はほとんど終わっており、散ってしまった後でした。


   
それでも落葉の絨毯の上を歩くのはなかなか楽しい。さくさくと落葉を踏みしめながら、かなりいいペースで登って行きました。


   
所々に少しだけ残っている紅葉も楽しみながら、1時間弱で頂上に到着。三角点と山梨百名山、甲府名山の標柱が立っています。


   
山頂は林の中ですが、やや北西の「南無妙法蓮華経」の石碑がある辺りに、木が切り払われた場所があります。
盆地の向こうに南アルプスの峰々が望めます。展望を楽しんだ後、ピストンして来た道を戻ります。


   
登山口に戻った後は、林道をやや東に行ったところにある鶯宿峠に立ち寄りました。
ここにはかつて、県指定天然記念物のリョウメンヒノキ、通称「ナンジャモンジャ」の木が立っていました。
しかし2018年の台風で倒れて枯死したため伐採され、今は切株だけが残っています。


   
ちなみに、こちらが2006年に撮影した在りし日の「ナンジャモンジャ」の木の姿です。



木そのものは枯れてしまいましたが、地元の森林組合の手により木の一部は記念碑として生まれ変わりました。
甲府市右左口(うばぐち)町出身の歌人・山崎方代の歌集「右左口」の中の一首、
「うまれは 甲州鶯宿峠に たっている なんじゃもんじゃの 股からですよ」
の歌碑として作られ、2020年より甲府市の中道交流センターに展示されています。


   
なお、滝戸山には、甲府市の旧中道町側から直登するロングコースの登山道もあります。
私自身も登ったことはなく、歩く人も少ないコースだと思われますが、登山口近くにある御殿滝は一見の価値があると思います。

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