甲府市の最高峰にして、山梨百名山、日本百名山にも選ばれており、奥秩父一の展望を持つ金峰山。
山梨県では「きんぷさん」、長野県では「きんぽうさん」と読み、古くは甲州御嶽山とも呼ばれていたそうです。

頂上に聳える高さ約15mの五丈岩(御像岩)を本宮、御岳町にある金櫻神社を里宮として古くより山岳信仰の山として栄えてきました。
ちなみに金櫻神社は金の成る木と言われる「鬱金の櫻」、御神体の水晶のお守り、やオオカミの護符などでも知られています。

かつては金櫻神社を中心に、修験者が金峰山に参詣するための御嶽道と呼ばれる道が全部で9筋もあったそうです。
甲斐市の敷島総合公園にはこの御嶽道の名残を伝える鳥居が残されています。

登山家として知られる今上天皇も金峰山に登られたことがあります。
平成31年の歌会始の儀では(当時は皇太子殿下)その時の思い出について、
「雲間より さしたる光に 導かれ われ登りゆく
金峰の峰に」と歌われました。
甲府市役所の1階ロビーには、県産材の木材で作られたその歌碑が飾られています。
さて、現在では金峰山へ至る登山道は主に4つあります。
最も一般的な大弛峠から稜線沿いに登るルート、
長野県川上村の廻目平から入り頂上直下の金峰山小屋を経由するルート、
甲府市の黒平から入り水晶峠を通る熟達者向けの超ロングルート、
そして北杜市の瑞牆山荘から入り千代の吹上の絶壁を通るルートです。
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本谷川沿いの国道23号線を車で走り、塩川ダムや増富ラジウム温泉を過ぎて、瑞牆山荘へ。駐車場に車を停めて、行程開始。
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40分ほど歩くと、清涼な水場のある富士見平小屋に着きます。
ここは瑞牆山方面と金峰山方面の分岐点になっており、夏場には季節・数量限定で地ビールも売られていたりします。
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分岐を東方面へと分かれて1時間ほど歩くと大日小屋に着きます。
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ここから縦八丁と呼ばれる急な岩場が続きます。鎖場もあり慎重に登ります。
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急な岩場を過ぎると一気に展望が開け、大日岩に着きます。辺りはシャクナゲの花盛りでした。
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ここからは景色が一変し、アルペン的な稜線が続いていきます。西方面を振り返ると、巨岩に覆われた瑞牆山の山頂が見えます。
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ここからは金峰山山頂まで、千代ノ吹上と呼ばれる絶壁が続きます。
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修験道の山でもある金峰山はかつては女人禁制でしたが、その禁を破って登った夫婦がいました。
妻の名前は千代といいましたが、断崖絶壁で滑落してしまいます。
これを神の祟りだと考えた夫が懸命に祈ると、谷底から吹き上げられる風に乗って、妻が戻ってきたと言います。
これが千代ノ吹上の名前の由来だとされています。
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千代の吹上を登り切り、金峰山のシンボルである五丈岩を過ぎたところに、金峰山山頂の標柱が立てられています。
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この日は偶然にも開山祭の日(2017年6月11日)であり、鳥居を前に神事が行われました。