(甲府名山候補)
阿梨山(あなしやま)1,102m

インドにあるとされている「阿梨樹(ありじゅ)」という木の花房は、地面に墜ちるとき必ず七つに裂けたと言われています。
このことから「法華経」の中の陀羅尼品(だらにぼん)の章に「頭破作七分(ずはさしちぶ)」という言葉があり、
法華経の説法者を凌駕しようとする者は、阿梨樹の花房のように頭が七つに裂けるとされています。
山の名前は神道や仏教用語にちなんで名付けられることが多いので、
この山もてっきり「ありさん」か「ありやま」と読むのだと思っていたら、「あなしやま」という読み方でした。
日本山名辞典などにも載っておらず、山名の由来はっきりとはわかりませんが、いずれ詳しく調べてみたいと思います。


   
千代田湖の先にある上帯那地区を登っていき、脚気石神社の駐車場に車を停めました。
神社に参拝し、登山道を登っていきます。


   
「山と高原地図 金峰山・甲武信」では阿梨山への道は破線ではなく実線であり、しっかりした登山道があるように見えます。
しかし実際は木材の伐採・運搬用の道とマーキングが縦横無尽に伸びており、どれが本来の登山道か判然としません。
登山道と思われる道を進んでは行き止まりのため分岐点まで戻り、といったことを何度も繰り返しながら少しずつ高度を上げていきました。


   
倒れた木がいくつも折り重なっている箇所があったりするなど、道はだいぶ荒れています。
1時間以上かけてどうにか稜線までたどり着きましたが、山頂の方角がはっきりわからず途方に暮れていると、
静岡県から縦走登山に来ているという団体の方々と出会いました。
帯那山を登ってきたところでこれから千代田湖方面に下山するというので、同行させてもらいました。


          
稜線沿いに歩いて30分ほどで阿梨山山頂に到着。背の高い木に覆われていて展望はありません。


   
そのまま稜線沿いに西へと進み、幸潤院(こうかんいん)というお寺に下るルートを下山します。
途中、花崗岩の白砂に覆われた頂きが見えたので、立ち寄ることにしました。


   
日向山や地蔵岳さながらの美しい場所でした。名もない頂きですが、千代田湖と甲府盆地の眺めも素晴らしい。


   
景色を十分楽しんで下山。10分ほど歩いて鳥獣防止用の柵を抜け、道路に出ました。


   
幸潤院の山門の前には、阿梨山に登るルートの看板がハイキングコースとして示されています。
しかし全体的に道が不明瞭なコースなので、ある程度のルートファインディグ能力が必要だと思われます。

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